活動報告

 

164-参-環境委員会-18号 平成18年06月07日

○委員長(福山哲郎君)

 ありがとうございました。  以上で参考人の皆様からの意見の聴取は終わりました。  これより参考人に対する質疑に入ります。  各参考人の皆様にお願い申し上げます。  御答弁の際は、委員長の指名を受けてから御発言いただくようお願いいたします。また、時間が限られておりますので、できるだけ簡潔な御答弁をお願い申し上げます。  質疑のある方は順次御発言願います。

○関口昌一君

 自由民主党の関口昌一です。  今日は、参考人の皆さんにおかれましては、大変お忙しい中こうしてそれぞれの立場から貴重な御意見を賜りまして、まず心から御礼申し上げます。  限られた時間でありますので、早速質問に入らせていただきます。  今回の改正案では、容器包装廃棄物のスリーRの推進が打ち出されました。容器包装廃棄物のスリーR、特にリデュースを推進するためには、特に事業者の取組に対応した消費者の意識向上と行動が重要になってくるかと思います。消費者の意識向上と具体的な行動を促すために、国、自治体また事業者など、どのような立場の人が具体的にどのような取組を起こすことがより効果的であるとお考えか、大井参考人と倉阪参考人にお伺いいたします。

○参考人(大井治夫君)

 スリーRの件でございますけれども、私ども自治体でございますので、ちょっと国のことを申し上げるのはおこがましいかも分かりませんけれども、その点は御了承いただきたいと思います。  国におかれましては、今回いわゆる推進員の制度ということを改正案の中には盛り込まれておりますけれども、こういったことを通じまして、積極的なPRであるとかそういったことに力を入れていただきたいというふうに思っております。  それから、私どもの自治体の場で申し上げますと、やはり住民と接する機会が非常に多うございますので、その役割というのは一番大きいのかなというふうに思っております。それで、私どもといたしましては、現在、名古屋ではちょっと今エコクーぴょん制度ということでやっているんですが、エコというのはエコロジーのエコで、クーぴょんというのは、レジ袋の回収のときにウサギをちょっと使っておりますので、クーポンをちょっともじってエコクーぴょんということでやっておりまして、レジ袋を断られると、そうするとそれに対しましてお店の方から、金額に直すと一回ですと二円五十銭になりますが、四十回で百円の商品券をお渡しするということをやっておりまして、現在、日平均で三万枚ぐらいずつ市民の方が利用されておりますけれども、そういったことを、今度例えば割りばしを断るであるとかそういったこととか、紙袋まで広げようとかいうことで今やっておりまして、そういったことが自治体に求められてくるのかなというふうに思っております。  それから、事業者の方で申し上げますと、昔は、一番いい例がポテトチップスなんですけれども、ポテトチップスが、箱本体は紙なんですけれども、上と下は鉄でできておりまして、中はアルミであるとかそういったふうになっておって、消費者の方からすると分けるのに非常に面倒くさかったという事例がありますけれども、国産の製品につきましては最近はそれがすべて紙とかいうふうに単一化されておりますので、そういう御努力をしていただくことによって、私どもがよく言っている川上から川下まで、事業者から行政、それと消費者の方々とが一体になってスリーRを実現する道になるのかなというふうに思っております。  以上でございます。

○参考人(倉阪秀史君)

 消費者の意識の向上のために何をすべきかということでございますけれども、個別に消費者に働き掛けるというよりは、分かりやすいルールを作るということが一番だと思っております。  ルールのポイントは二つあります。一つは、個々の消費者がごみを出す際に、それに応じた負担を課せられるというルール化でございます。これ、ごみを出す場合あるいはごみのもとになるような例えばレジ袋を買うような場合、そういった場合に必ずお金が、あらかじめ定められたものが取られるというようなルールがあれば、これは消費者の方の意識は劇的に変わると思います。  もう一つは、やはり生産者に対するルール化が必要でございます。消費者も消費生活をやる場合に、例えばコンビニに行ってペットボトルしか売っていないと、そういった状況があるわけですね。消費者の意識が高まって、リターナブル、再使用できるような瓶を買いたいと思っても、品ぞろえがないと。これはやはり生産者の方にも責任があるわけでございます。  したがって、そういう再使用を進めるような品ぞろえをするともうかると。逆に、ワンウエーのそういう容器を使うと負担が増えるというようなルール化、それをやることによって、間接的に消費者の方にリターナブルの選択肢が提供され、それに伴って消費者の意識が変わると、こういうようなルートがあるかと思います。その二つが重要だと思っております。  以上でございます。 ○関口昌一君 今、倉阪参考人の方からリターナブル容器の利用促進についてちょっとお話が出てまいりました。まあリユースというようなことになるかと思いますけど、この消費者のニーズにこたえたリターナブル容器の利用促進策としてどのようなものが効果的であるか、ちょっと案がありましたら。

○参考人(倉阪秀史君)

 消費者のニーズが先か、品ぞろえが先かという話があろうかと思います。  例えば、ドイツにおいてはデポジット制度に消費者が賛成していると、そういった状況があって、デポジットという政策が国全体でやられているわけですね。そういうデポジットという政策、あるいはその他の再使用を進めるような政策が行われれば、企業の方も、じゃ、消費者に受け入れられるようなリターナブルボトルを開発をしていくと。割れにくくて、軽くて、何回も使えると、そういうような方向で容器の技術開発が行われるのではないか。  そちらに踏み出す企業がいない、逆にそのペットボトルでビールを売るような技術開発に企業の関心が向いてしまうというのは、これは制度が不完全であるからであるかと思います。それによって、企業の方の自由な工夫があって、消費者に受け入れられるようなリターナブルのボトルが今後開発されていく、そういうふうになるかと思っております。

○関口昌一君

 今、リターナブル瓶の利用がなかなか進展していかなくて、使用量が近年大変減少してきているということでありまして、この利用促進についていろいろ意見を聞かしていただきまして、ありがとうございます。  次に、今回の改正案によって創設されました、今お話にございました事業者が市町村に資金を拠出する仕組み、これがより有効的に機能していくと、市町村による分別収集の質の向上と、また事業者による再商品化の質の向上を一体的に促進していくんではないかと思います。  また、容器包装の廃棄物のリサイクルに係る社会的コストの効率化も図られていくことも期待されてくるんではないかと思うんですが、この先ほどの仕組みに関して、市町村側から見てどのように受け止めておられるのか、大井参考人と、あと、大変現場で御苦労されております鈴木参考人にお伺いいたします。

○参考人(大井治夫君)

 今回の拠出の件でございますけれども、私どもといたしましては、名古屋の場合、市民の方の協力というのが非常に大きかったというふうに理解しております。そういった意味で、それの上に立って私ども行政が容器包装の取組ができたんだろうというふうに思っております。  したがいまして、その市民の方に今回の拠出されました金額というのは幾らになるか分かりませんけれども、ただ単に行政の補てんということではなくて、そういうふうに自主的に努力していただいた市民の方とともに使い道を考えていくべきものであるというふうに思っておりまして、全体として考えてまいりたいというふうに思っております。

○参考人(鈴木満君)

 コストの効率化という問題につきまして、私は、リサイクル経費だけではなくて、やっぱり環境も含めたことで考えていかなくてはいけないんじゃないのかと。  それから、ドイツのデポジット制、これは七二%という数字、ある程度基準ありますので、そういった政府としての大きなスタンスをどこに置くか、そこに私は尽きるんではないだろうかというふうに思います。

○関口昌一君

 今回の容器包装リサイクル法の改正を踏まえて、より効果的に、また効率的な容器包装廃棄物のスリーRの推進に向けて、自治体の立場として今後どのような取組を考えていくか、これは大井参考人に伺いたいと思います。

○参考人(大井治夫君)

 名古屋市といたしましては、やはり今回の法案改正されるということになりますと、まずは、取組の一番最初のときに二千三百回、四百回の説明会を地域でやらせていただいたということを御紹介申し上げましたんですけれども、やっていただくのはやっぱり市民の方ですので、市民の方の御協力なしにはできないというふうに思っておりますので、回数は何回ということをここでお約束するわけにはまいりませんけれども、きめ細かな市民の方への説明会をまずはやらせていただいて、それの成果として品質の高い分別ができるんではないかというふうに思っておりますので、そういったことを重点的にやっていきたいというふうに思っております。

○関口昌一君

 最後の質問なんですが、参考人の皆さんの御意見聞かせていただいて、特に私、鈴木参考人ですね、現場で大変御苦労されてきた中で、ごみの分別について大変な苦慮をしていると。さらには住民の方々ももっと大変なんだということでありまして、私もそうだなと思いますが、この分別について、もうちょっと何か国に対しての要望とか御意見ありましたら、簡潔に聞かせていただければと思います。

○参考人(鈴木満君)

 非常に今、商品が複雑化あるいは多様化しております。そんな中で、容器包装の分別、非常に難しい、判断基準が難しくなっています。ですから、今すぐできることというのは、もっとプラスチックならプラスチックの表示を大きくするとか、あるいは高齢者の方でも分かるような容器の形をそれぞれ変えるとか、あるいは包装のもう少し簡略化とか、そんなことをやっていかなくちゃいけないんじゃないかというふうに思っています。

○関口昌一君

 それぞれの立場で非常に貴重な御意見を参考人の皆様方に聞かせていただきまして、心から御礼を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。